いきいきと働き活躍できる社会づくりの実現を目指した医歯工連携教育の展開

代表校 学長からのごあいさつ

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九州歯科大学 学長

西原 達次

 

平成24年度に採択された文部科学省補助金事業「大学間連携共同研究推進事業」もいよいよまとめの時期になり,九州歯科大学が代表校として九州工業大学,産業医科大学,北九州市立大学の4大学が,医師工学連携教育を通して実社会に人材を輩出するステージとなりました.この「地域連携による『ものづくり』継承支援人材育成協働プロジェクト」では,4大学の教職員の参加のもと担当者会議および協議会を設置して,運営について綿密な話し合いを行ってきましたが,今年度は,あらたな試みとして国際シンポジウムを開催し,国内学の著名な医歯工学に係る研究者に講演していただき,4大学の大学院生を中心に夢ある学問領域を実感してもらうことができました.

このような新たな試みも含めて本事業では,地域に資するという観点から福岡県,北九州市および北九州商工会議所にステークホルダーとして参加していただき,協議会等での活動を通して評価検討していただきました.そこでも,欧米の大学・研究機関では,医学と工学,歯学と工学の連携が進んでいるということを知っていただくことができ,医歯工連携という北九州地区特有の環境が醸し出す成果に期待が寄せられました.

冒頭申し上げたように,本事業が5年目を迎えようとしています.時間の経過とともに,この事業で立ち上げた科目を受講した学生諸君が実社会で活躍しています.そこで,本事業の修了生が社会でどのような活躍をしているかということを検証する作業が次年度の大きなテーマとなります.次年度は,この点について調査研究を展開するとともに,本事業で開講した新しい連携科目を受講した学生が,本事業をどのようにとらえているか,さらには受講したことで得られたものはないかということを探り出していく作業を進めていきます.外部有識者会議においても,このような調査研究の必要性が再確認され,このことを報告書に盛り込むとともに,国内外に情報発信知ることが決定しました.

すでに,この事業では,4大学間で単位互換に関する協定を締結し,学生がそれぞれの大学の専門分野だけでなく,学際領域の学問に触れる機会を増やすことができるようになりました.この連携に基づく単位認定性を活用し,開講科目を増やすなどして,本事業終了後もさらなる発展する仕組みを作ることも重要であると認識しています.このような継続性のある活動を通じて,医療分野,福祉分野,工学・技術分野を融合した学問を修得したハイブリッドな人材が社会で活躍してくれる日が来ることを期待しています.